押し寄せた民衆も喜び、大成功に終わったかに見えて南北首脳会談だが、一方で抗議運動も行われていた。

集会も行われ、プラカードを持った人も。

「キムジョンウンとの平和条約なんてあってはならない!」
抗議活動に対しては、韓国の警察が会場を取り囲み、物々しい雰囲気に包まれた。

これが韓国の白バイである。
南北首脳会談で注目された事
今回の会談では、キムの一挙手一投足に意味を見出そうと世界で注目。
歓迎式では、ムンジェイン大統領にしきりに話しかけながら堂々と歩く姿がも印象的だった。

両国の関係者と記念撮影を促す場面もあり、終始和やかなムードであった。
「握手するだけで拍手されて照れますね。」と照れるムンジェイン大統領に会場が笑いに包まれると、金正恩は「うまく撮影できましたか?」と、漫才でいうなら畳みかけるような場面もあり、会場を爆笑させた。
ジョークが受けたことに気を良くしたのか、キム委員長は次々と陽気な発言をして見せていた。
李鍾元教授の分析
北朝鮮情勢に詳しい早稲田大学大学院の李鍾元教授は、金正恩のこうした振る舞いに対し、初めて北朝鮮の指導者が南へ超えて行く。世界が注目していることもあり、境界線をわざと何度も超えるパフォーマンスをサプライズで行ったことから、対話に積極的であるとアピールしたい。
そして指導者として自分の決断や、中心的存在として外交を進めていくのを内外に示していく狙いがあると分析した。
首脳会談開始
無事国境線をお互いに超えたあと、会議室で南北首脳会談が始まった。

キム委員長の「南北関係の新しい歴史が始まります」の一言から始まり、「過去のように振り出しに戻る事がないよう未来志向で手を携えていきましょう」
と強硬にミサイルや核開発を続けてきた政治家とは思えない、平和的な一面も見せた。
さらに冗談めかして、ピョンヤンの冷麺をもってきた。遠くから苦労してもってきた。あっ、そんなに遠くないですねと冗談も。最後は文大統領に召しあがってほしいとしめた。
これに対しムン大統領は、「朝鮮半島の春です。世界中が注目しています。」と、改めて意義のある会談であることをアピールした。
午前の階段を終え、お疲れさまです、午後も会いましょうと、昼食をとるため一旦両国のトップは別れる。
一緒にお散歩
午後は、二人きりで散歩する場面も。

散歩はかなり長時間に及んだ。何を話し合っているのか、カメラは必死に追い続けだが、どのような事をしゃべっていたのか、詳しい事は二人の身が知る。
日本の事も会話に出たのか、後ほど記者が訪ねてもムン大統領は、そこは明らかにしなかった。
ムン大統領の妻にも「橋のところを歩いていましたね。平和的でした。」と言葉をかけるなど、2人の散歩を暖かく見守っていたようだ。

そして、会談を終えた二人はそろって共同宣言に署名し、喜びの抱擁を交わした。この宣言が南北平和、そして世界平和への一歩となる事を願うばかりだ。